お古を家来に売りつける☆ | げむおた街道をゆく

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自分のお古を家来に売りつける如水に、あるとき家来が不満げな表情を見せた。
「貴様は人からタダで物を貰うのと、

金を出して買うのとどっちが気持ちがよいのか?」
「もちろん、金を出して買うほうでございます。」
「そうであろう。だからタダではなく売りつけているのだ。」

そして如水はこう付け加えた。
「ただで家臣にものをやったら周りの連中の嫉妬するであろう。

その時にいくらかの金を払っておれば、

『あれは殿さまに貰ったのではない。買ったのだ。』

と釈明でき、彼らの嫉妬を受けることはなくなろう。
ワシがお古を売りつける理由が分かったか。」

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

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