黒田如水、曰く。
「私は将棋が好きなので、関白秀次公の相手をさせられるんだ。
実力は秀次公の方が少し上なんだけど、秀次公は私が本気で勝負して、
秀次公に負けるとお前わざと負けたろう、
もう一勝負しろとおっしゃるんだよな。
で秀吉公も将棋をやるんだよ。
どうもあの人は駒の動かしかたくらいしか、わからないみたいだね。
ある時、将棋名人が秀吉公と勝負した事があったんだが、
相手は遠慮してわざと負けるわけだ。
秀吉公はもちろんそんな事お見通しなんだが、勝った勝ったと喜ぶのよね。
そんなんだから私は思うんだ。
器の小っさい秀次公には秀吉公の後継ぎなんて到底無理だってさ。」
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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