永禄11年(1568)、
毛利元就に通じた立花城主・立花鑑載による、
大友宗麟への二度目の反乱は、
戸次道雪らの活躍により鎮圧され、降伏した立花鑑載は処刑された。
さて、その首を宗麟が実検したときのこと、
鑑載の首は宗麟の前に出されるととたんに目を見開き、
宗麟を睨みつけたのだ。
しかしこの時宗麟は慌てず、こんな歌を詠んだ。
『立花は 昔をとこになりにけり うひかふり(初冠)する心地こそすれ』
意味は、
「立花鑑載よ、こうして対面して私は、昔お前が元服して、
初めて冠を被った時を思い出す。
その時の気持ちがよみがえるようだ。」
と言うことであろうか。
これを詠むと、とたんに鑑載の首は動き出し、
再び目を閉じた、との事である。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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