天正初年の頃の話。
豊後の大友氏が、領内に南蛮船を招いて交易をしていたが、
その南蛮船が、いつも海上で、
能島、来島の海賊に襲撃され、荷を奪われてしまっていた。
怒った大友氏は、海賊衆達に、
「南蛮船への略奪の禁止」
を命じたが、まるで効果はなく、
海賊行為もまるで止まなかった。
業を煮やした大友氏、ついにこんな宣言をした。
「海賊行為を止めなければ、九州での人身売買を全て禁止するぞ!」
すると海賊衆、「それは困る」。
そして南蛮船への海賊行為は、ぴたりと止まったとか。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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