宗麟の鷹☆ | げむおた街道をゆく

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ある時の事、豊後の大友義鎮(宗麟)が可愛がっていた鷹が、

突然行方不明になってしまった。

その鷹は、島津領である日向宮崎の国人、

久保山治郎という者の在所に飛んできた。
久保山はこれを義鎮の物とは知らずに捕らえ、島津義久に贈った。

が、やがてこの事が義鎮の耳に入った。

 

義鎮は怒り、手の者を出して久保山を捕らえてしまった。
 

これに驚いた義久は義鎮の元に、鷹も持たせた使者を出した。

「大友のお屋形の鷹であると知っていたなら、

私も受け取らなかっただろうし、

久保山も、こちらに持ってくるようなことはせず、

すぐにお屋形にお届けした事でしょう。
彼も知らなかったのです。鷹もお返しします。
どうかこの義久に免じて、彼をお許しいただけないでしょうか。」

そう口上させて、懇ろに謝罪した。

ところが、義鎮はますます怒り、使者の前で久保山の首を刎ねてしまった。

この事があってから九州の人々の心は、次第に大友から離れて言ったとか。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ 宗麟の海・異聞、目次

 

 

 

 

 

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