宗麟の和歌☆ | げむおた街道をゆく

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大友義鎮(宗麟)は諸芸に通じ、歌道にも達していた。
 

あるとき戯れに、オウムの歌を詠んだ。
「なびくなよ、しめておく野の女郎花 思ふかたより風はふくとも」
「なびくまじ、しめて置のの女郎花 思ふかたより風はふくとも」
この両首をどうしたわけか天子が聞こしめし、

「雪の中の早苗」「蛍火の灰」

という難題を豊後国に下されたため、この禁題にて義鎮が詠んだ。

雪中早苗
富士うつる田子の浦わの里人は 雪の中にもさなへとるなり

蛍火灰
夜もすがらともす蛍の火も消て いけの真こもに、はひかかりけり

天子より題を下されたるこころを
思ひきや筑紫の海の果までも 和歌の浦波かかるべしとは

この三首を奏聞したため、叡感があったという。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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