義龍の茶器☆ | げむおた街道をゆく

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信長が上洛した頃の事。

京には、今は亡き斉藤義龍の妻が隠棲していた。

その女が、美濃斉藤家に伝わる茶道具の名品を、
義龍の形見として持っていると言う事を知った信長、

早速その名品を、自分に献上させる様に命令した。

だが、彼女はそれを拒否。

信長の使者を追い返した。

これを聞いた信長は、女を殺してでも奪って来いと怒った。

 

その時、稲葉、安藤、氏家の、西美濃三人衆をはじめとする、

今は信長に仕える旧斉藤家の家臣たちが、皆、信長への面会を求めてきた。

何事かと召し出すと、彼らは、

「義龍公の奥方から茶道具を取り上げるとの事、
どうか、考え直していただきたい。」

さもなくば、

「我ら一同、この場で腹掻っ切ります。」

これには信長も、彼らの要求を呑むしかなかった。
美濃系の武将の家に、長く伝わったお話。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

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→ 第六天魔王・織田信長、目次

 

 

 

 

 

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