信長は、清洲城から小牧山に本拠地を移転しようと計画したが、
家臣にいきなり「小牧へ引っ越せ」と命令すると、
家来が迷惑がるので機転をきかした。
すなわち、最初はわざと二宮山という険しい山に側近を引き連れて、
「二宮山を新しい本拠地にする。」
と宣言し、側近に引越しの手順・普請の担当者・新城の屋敷の配置を、
事細かに命令した。
側近は清洲に戻るとその命令を家臣に通達するも、
案の定「あんな山奥に引越しなんてまっぴらだ。」
と家来全員からブーイングの嵐。
数日後、「二宮山の引越し命令は撤回し、引越し先は小牧山にする。」
と信長は命令の変更を通達した。
二宮山よりずっと便がよい小牧山が引っ越し先と聞き、
家来は大喜びして引越しの準備に取り掛かりましたとさ。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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