盆踊り☆ | げむおた街道をゆく

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信長の野望、司馬遼太郎、大河ドラマが大好きです。なんちゃってガンダムヲタでもあります。どうぞよろしく。

 

時は天文年間、まだ信長が弾正忠家さえまとめられない小勢力だった頃。
 

当時の尾張第一の商業都市・津島で盆踊り大会を主催した。
人気取りの意味合いが大きかったのだろうが、

そこは若い頃から派手好きの信長、ただ盆踊りをやらせただけではない。
 

庶兄や実弟とも争っているのに時間を作り、家臣はもちろん自分自身も扮装し、

津島へ繰り出して踊りを町衆に見せにいった。

滝川左近(一益)らは餓鬼を演じ、

平手内膳(馬の事で信長と喧嘩した、政秀の息子)らは鬼に。
前野但馬(長康)・飯尾近江守(後、桶狭間合戦で討死)は弁慶となる。

祝弥三郎(豊臣政権時代でも大名らの前で狂言を披露した)は鷺に、

といった按配。
 

そして信長自身は……。

天女の格好になり、小鼓を打って女人踊りを踊った。

津島の人達もノリノリだったらしく後日、

清須に来て信長らにお礼の踊りを見せた。
 

これに喜んだ信長、やってきた者達一人一人に親しく声をかけ、

直々に扇子で扇いだりお茶を振舞ったりと応対。
町衆は感涙して帰っていった。

この後、津島ではしばらく踊りが流行になったとか。
殺伐には事欠かない信長の人生にも、こんな一コマがあったというお話。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

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→ 第六天魔王・織田信長、目次

 

 

 

 

 

ごきげんよう!