刀狩☆ | げむおた街道をゆく

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秀吉は、異常に刀狩の達成にこだわった。
どんな小大名の領地でも貫徹を求め、幾度も命令を出しなおしている。
 

しかし、個人の所有物である刀剣を規制するのは、

並大抵の努力では足りない。
そこで、刀狩り担当役人は考えた。
以下、宣教師フロイスさんの証言。

役人は、刀狩りの命令を出す前に、

目利きの鑑定人を村々に送り込んだ。
「いい刀なら高値で買うよ!」と言いふらして。
 

村人は我が家自慢の刀を鑑定してもらおうと、遠方からも集まってきた。
「いい仕事してますねぇ。ほう、これは高名な刀匠の銘が。誰の持ち物で?」
こんな風に巧みにおだて上げ、詳細な刀の目録を作り上げた。
 

その後で、刀狩りを公表。
「おら、ネタは上がってんだ!出すもん出さねえと死刑だぞ。」
目録をもとに根こそぎ刀を取り上げた。
 

しかもこれで終わらない。
 

奪った刀を市場に出して高値をつけさせ、

元の所有者に無理やり買い戻させた。
その上で再度の命令を出し、やっぱり刀を取り上げた。

さて、生じた買い戻し金はどこに行ったのか。
そんな体制側のガラの悪い話。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

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