織田信長が、清須から小牧山へ本拠を移した時、
信長は、
「清須に残るものは成敗する。」
と宣言し、
「小牧に引っ越さぬ者は家を焼け!」
と、木下藤吉郎を奉行として遣わした。
この時、藤吉郎は、駄賃馬(民間運搬業者の輸送馬)に乗って清須へ向かった。
すると清須の町人たちは、
「家を焼かれては悲しき。」
と皆藤吉郎に詫言し、すぐに小牧へと引っ越しをした。
これに、信長は、
「藤吉郎は才覚者である。」
と褒めたという。
これはつまり、輸送用の馬を使ってわざとゆっくり清須に向い、
その間に転居しないものは家を焼くという命令が出たことを知れ渡るようにした、
という事なのでしょうね。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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