ある時、大野治長、蒔田広定などが、大納言・前田利家の前に出て、
色々と物語をしている時、こんなことを言った。
「大納言様は、内府様(徳川家康)に対して、
その官位も支配する国の数も劣っております。
ですが御城(大坂城か?)において人々の言うことには、
『利家様は、内府様より五層倍は強い。』と
されています。
その理由は第一に、利家様ご本人が無双の武辺者であること。
次に利家様が、太閤殿下の覚えが大変めでたいこと。
さらに、与力大名との親交や、
有能な家臣を持たれていることです。
我々のようなものでも登城するとき、内府様と同行するのと、
大納言様と同行するのでは、
気持ちのあり方が全く違います。
利家様のお供をするときは気分も良く、
我々まで心が清められたかのようになります。」
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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