不仲の内蔵介に寝転がりながら☆ | げむおた街道をゆく

げむおた街道をゆく

信長の野望、司馬遼太郎、大河ドラマが大好きです。なんちゃってガンダムヲタでもあります。どうぞよろしく。

 

権六と又左、不仲の内蔵介に、寝転がりながら、意地悪する話。

越前の国を柴田勝家が拝領した頃の話。


さて、前田利家と、佐々成政、不破光治の三人が府中にいた時、

柴田勝家が、前田邸にて、一日一夜、振る舞いをしたことがあった。


柴田は、ことのほか機嫌がよく、

腹ばいになって寝転がりながら、

上方の話や、信長の手柄話を語った。
 

柴田が言うには、

「又左(利家)よく聞け。

最近、表裏者の明智光秀が出世してきた。

(信長が)指を折って数えられたように、俺の手柄で26度まで勝利を得、

信長公よりお礼を賜っている。

誰が出世してきても恐ろしくはないわ。

お前も指を折ってみろ。」
 

すると利家は、

「オヤジ(勝家)は、家来が多いから先手でたびたび勝利を得ましたが、

(勝家も)端武者のごとくたびたび槍を振るったのは、

今の世で並ぶものはいないでしょう。

では、私も指を折ってみましょう。」

と指を折り、あちこちでの18度の手柄の話をした。


柴田はいっそう機嫌がよくなり、なんやかやと色々話をし、

「世間では、たまたま二、三度手柄を挙げるものは多いが、

心が猛くとも合戦がなければどうしようもない。

今の世は、武勇を挙げたければいくらでも機会がある。

俺や又左は信長公にも同僚にも恥ずかしいところはない。」

と笑った。


柴田と佐々は、仲が悪かったので、

柴田は佐々への当て付けで話したのだろうと、利家は家臣に語った。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

こちらもよろしく

→ 槍の又左・前田利家、目次

 

 

 

 

 

ごきげんよう!