山中行軍での用心☆ | げむおた街道をゆく

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ある時、家康公が山中を行軍されていた際、

鐙に足をかけない者たちをお見かけになった。
 

家康公は、丹沢久助を呼んで訳をお尋ねになった。
 

丹沢は、

「馬が暴れたとき、

ころりと落馬すれば人も馬も大して手負いしないものです。
しかし、馬にしがみつけば人は引きずられ、或いは踏みつけられ、

馬はますます狂乱して手がつけられなくなります。
ましてこのような山道では小勢の攻撃でも、

そのようなことになりやすく、

そうなれば味方に与える損害は大きなものになります。
そのため鐙に足をかけさせないのです。」

と答えた。
 

家康公は、

「これこそ用心というべきものだ。」

とお褒めになり、
「鐙用いぬ者の落馬を笑ってはならない。」

とおっしゃった。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ どうする家康・異聞、目次

 

 

 

 

 

ごきげんよう!