徳川家康が、上杉景勝を攻めるべく栃木辺りを移動していた時、
竹林のそばを通った。
すると家康は、
「采配を忘れたから竹を取って来い。」
と側近に命じた。
そして竹に紙をつけて即席の采配を作り、
何度か振って、
「上杉ごとき、こんな物で十分だな。」
と言った。
その後、石田三成が立って引き返すときに、
また竹林のそばを通ったが、
家康は、
「上方の連中ごときなら、こんな物もいらぬ。」
と言ってお手製の采配を捨てたという。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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