ある時、徳川家康が、本多正信に尋ねた。
「天下分け目の戦が起きるとしたら、どのあたりか?」
正信、
「ちゃんと合点しております。」
と答えた。
またある時、同じ質問を本多忠勝に尋ねると、
「関ヶ原かと存じまする。」
と答えた。
次に家康が、井伊直政に同じことを尋ねると、直政も、
「関ヶ原かと存じまする。」
と答えた。
そしてそれからしばらく後に、家康が正信に、
「先日の戦場は、どこが良いのか?」
と尋ねた。
正信は、
「関ヶ原かと存じまする。」
と答えた。
家康は、三人が三人同じ答えなのに感心していたが、後にその通りになった。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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