時は1566年。
やっと三河をまとめあげた松平家康が、突如、
「今日から、わしは姓を徳川とする。」
と宣言した。
突然のことに目を白黒させる家臣の前に、家康が取り出したのは一枚の家系図。
それによると徳川の御先祖様は、
八幡太郎の弟・新羅三郎義光の甥の子のそのまた子供の末子らしい。
で、その御先祖、義季が上野国徳川郷に領地したことから、
「徳川氏」と名乗れるらしい。
なるほど、殿は源氏直系でござったか!
武田、今川にも負けない名門でござるな!
感心する家臣一同。
家臣達は知らなかった。
その家系図、家康が、前関白近衛前久に頼んで、
「銀三百貫、駿馬一匹/毎年」
の約束で手に入れた、という事を…。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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