竹千代のお話。
織田の人質だった頃。
竹千代の境遇を憐れんだある人が慰みになればと竹千代に黒ツグミを贈った。
黒ツグミは物まね鳥だからだ。
最初、鳥で遊んでいた竹千代だったが、
しばらくして部下に、
「この鳥を返して。」
と言い出した。
部下は怪訝な顔をした。
「えぇ?面白い鳥じゃないですか。」
竹千代、
「面白いけどこいつは物まねばかりで自分の鳴き声がないよ。
それじゃあなんの役にも立たないもの。」
部下は呆気にとられた。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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