慶次が景勝に伺候するために正装して登城した。
しかし慶次の素襖には紋が無く、これに気が付いた景勝はその理由を聞いた。
慶次,
「紋ならば付いております、よくご覧になってください。」
景勝も家臣ももう一度見直してみると、小さな虱(しらみ)の紋が。
厳粛な空気は一転、笑いに包まれ、烏帽子を傾けて笑い転げる人も。
しかし慶次は笑わず、威厳を正したままであったという。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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