門を託される(1)☆ | げむおた街道をゆく

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慶長11年、御書院番頭(将軍の親衛隊長)として、二代将軍秀忠に召し出された立花宗茂。

 

駿府から江戸に出てきた大御所家康に拝謁した際、徳川家に仕える心得を尋ねられた。
 

「天下は安泰なる今、さしたる役にも立たぬ身。

御門の一つなりとお守りし、御酒でも頂戴し、千秋楽を謡い舞おうと勤めております。」
 

「聞きしに勝る武辺者よのう。」
 

宗茂の返事に満足した大御所は、江戸城の天守に登ることを許した。
 

これに対し、旗本たち、ことに三河以来の名誉の旗本たちは、密かに不平を漏らした。


その後、奥州棚倉において3万5000石まで加増された宗茂は、

大阪冬の陣では、豊臣最強の将・毛利勝永の動きを封じ、
夏の陣においては大野治房による自爆的突撃で、壊乱しかけた秀忠の本陣を守り通した。

 

以降、宗茂に対する陰口は、ピッタリとやんだ。
 

何故なら、大御所本陣を守るはずの天下の旗本が、無残なまでの敗走し、

三河者の魂と呼ばれた槍奉行ですら、
打ち捨てられた旗を拾って転進するのが精一杯という有様だったからだ。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ 忠義と剛勇は鎮西一・立花宗茂、目次

 

 

 

 

 

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