大津城の戦いの時、立花宗茂は使者を城中に派遣し、
「今日、味方で討死した者の中に“十時伝右衛門”と申す者がいます。
取り分けて不憫に存じているのです。遺体をお返しください。」
と言って、十時の物具の色を書いて言い送ると、やがて十時の遺体が返された。
また城中からも、
「“山田三右衛門”の首をお返しください。」
と望んだので、冑を添えてその首を送った。
これを“大津の死骸返し”といって、勇士死後の誉れとした。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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