父子の別れ☆ | げむおた街道をゆく

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高橋紹運が、その子・宗茂を、立花道雪の養子とすることと成り、

一日宴を張り杯を挙げ、宗茂にこの様に言った。

「今日以後、お主は道雪の子である。

夢にもこの紹運の子であると思ってはならない。
もし明日にも、不幸にして武道において、

私が道雪と相戦うことに成るかもしれない。
一旦戦端が開かれれば、

お主は道雪の先陣として、この紹運と戦うのだ。

あの道雪は、いささかの未練であっても、嫌悪する豪勇の士である。
お主がいささかでも未練の念を発し躊躇する様子があれば、

道雪は直ちにお主を義絶するであろう。

もし道雪に義絶されるようなことがあれば、

それは武士の恥辱であり、末代までの笑い草と成る。
その時は、この刀を以って潔く腹を切れ。
誓って、ここに帰ってきてはならんぞ。」

そう語ると長光の一刀を与えた。
宗茂は涙を流して、これを受け取ったという。
 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ 忠義と剛勇は鎮西一・立花宗茂、目次

 

 

 

 

 

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