今や首を掻かれようとしたが☆ | げむおた街道をゆく

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永禄7年(1564)、第二次国府台合戦でのこと。

太田資正入道三楽斎も、北条氏康の軍勢と戦い奮戦し、

二ヶ所の手傷を被りながらも踏みとどまり、
北条方で勇士として有名な清水太郎左衛門の嫡子である又太郎と組み合い、

競り合っている内に、
父に劣らぬ大力の又太郎に組み伏せられた。

手負いの身でもありついに力尽き、今や首を掻かれようとしたが、

ふと、又太郎の力が緩んだ時、三楽斎は目を見開き声を荒らげた。

「何をうろたえる!我が首には喉輪が嵌っている、早く外して、この首を掻け!」

これに又太郎は、立派な態度だと感心し、

気を取り直して言われたとおりに喉の金輪を外している所に、
三楽斎の近習である舎人孫四郎、野本与次郎たちが駆けつけた。

 

又四郎は逆に引き倒され、三楽斎に、その首を取られたという。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ 三楽斎道誉・太田資正、目次

 

 

 

 

 

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