贔屓の理由☆ | げむおた街道をゆく

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信長の野望、司馬遼太郎、大河ドラマが大好きです。なんちゃってガンダムヲタでもあります。どうぞよろしく。

 

鍋島家の家臣達の間に、ある不満が広がっていた。
 

隠居している大殿・直茂が、最近雇われた新参者をいつも側においているのだ。
 

しかもこいつが槍働きなんぞできそうにも無く、

やたらに軽薄なだけの奴であった。
直茂は隠居したとはいえ、

未だに家中からは畏敬の念を持たれている。
 

はやい話、

「な、なんであんな奴が大殿のお気に入りなの!?」

という嫉妬であった。
 

で、ある家臣がみんなを代表して直茂に苦言を呈した。

家臣「最近〇〇をやたらに可愛がられているそうですが、
我々が戦場で現役だった頃には全然見かけなかった奴ですよ?
これから先も役に立つとは思えないんですが、

どこが気に入って可愛がっておられるのですか!?」


直茂「まあ確かにその通りだな。あやつは先々も大して役に立たんだろう。
その分気安く使えるから、俺のお尻を拭かせるのに雇ってるんだよ。」

家臣「……(汗)」

直茂「だってほら、いざって時にはお前らが頼りだけど、
お前らに俺の尻拭かせるわけにはいかないだろ?」

家臣「お、大殿……(泣)」

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

こちらもよろしく

→ 佐賀の雄・鍋島直茂、目次

 

 

 

 

 

ごきげんよう!