城の木に接木をさせて☆ | げむおた街道をゆく

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ある時、鍋島直茂が、城の木に接木をさせた事があった。
ふと、側にいた老臣に向って、

「お前も庭の木に接木をしないのか?」

と聞く。
 

すると老臣、
「いえいえ、私はもう歳ですから、今更接木をしたしたところで、

それが付くまで、私のほうが生きていないでしょう。

ま、枯れるに任せますよ。」

直茂、これを聞くと、
「お前は変な事を言うな?

お前が見るべきためにする事ではないだろう。
庭の木々を、子孫に伝えるのだと何故考えないのだ?
どんな事でも、物事と言うのは自分の為のみにするのではない。

はるか後世の、
未だ見ぬ他人のためにする、と言う心がけこそが大切なのだ。」

何であれ物事を成す時は、自分のため、今のためではなく、
人のため、未来のためと言うことを考えるべきだ。
それが直茂公の考え方である。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

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→ 佐賀の雄・鍋島直茂、目次

 

 

 

 

 

ごきげんよう!