小早川隆景は、鍋島直茂と交わりが深かった。
直茂が京より領国に向かう際、隆景が病に伏していると聞いて、
三原に立ち寄り、見舞いに訪れた。
隆景はこれまでのことを物語り、直茂は涙を流して帰った。
隆景の死後、直茂の子・勝茂が石田三成に味方し、鍋島家は滅亡の危機に際した。
しかしこれより先、伏見騒動の折に直茂が秀忠の護衛をし、
命の限り秀忠を守護すると誓っていたことから、
直茂の免じて勝茂の罪が許された。
これは、前年に隆景から授けられた策であったという。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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