家臣が中央のことを知らないために万事不都合☆ | げむおた街道をゆく

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鍋島直茂は、家臣が中央のことを知らないために万事不都合なので、
稲垣権左衛門という者を召抱えて二百石を与えた。

ある日、直茂が高伝寺に詣でると、門に張札があり、
『御譜第の者だに取らぬ地行をば、いながきが来て二百石取る』
と書かれていた。

 

直茂は帰宅すると、
「譜代の者には何の沙汰もないのに、他方の者に知行を与えたのでは、
合点がいかないのも無理はない。

私たちは誤りによって恐縮することもあるだろうが、

公儀に対して不調法だったとしても国家の害にはならないはずだ。」

と言い、権左衛門に経緯を話して諭し、暇を賜ったという。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

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→ 佐賀の雄・鍋島直茂、目次

 

 

 

 

 

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