直茂公、曰く、
「北条氏康は、
『常に老若ともに武士道を立てる者は、
もし途次などでも気違い酒狂いの人に行き会った際、
自分の勇気を表して睨み鎮めた時、
その人がそのまま正気に戻って平伏し、よく調べる者を側に置きたい。』
と、言いなさった。
まことに面白き分別である。
しかしながら私は、酔狂人などに行き会った時は少しも怒らず、
平静に打ち笑って見せて、その理性の無き者も、
自然と威に恐れて痛み入る、そのような徳の者が欲しい。」
とのことであった。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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