光秀の風呂の誘いを断る☆ | げむおた街道をゆく

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明智光秀の家臣・野々口丹波は、

山中幸盛の旅館に来て、

「陪臣の身で申すのは恐れ入りますが、

貴方が私のあばら屋に御来訪して下されば、
どれほど幸せなことでしょう。」

と言った。

幸盛は、

「私には分に過ぎたことです。参りますとも。」

と約束した。

 

このようなところに光秀が、

「今日は風呂を用意しているから、来られよ。」

と、言ってきたので、

幸盛は、

「ご家来の野々口と先約いたしまして。」

と打ち笑った。

 

光秀も共に笑って、

「これで山中をもてなせ。」

と野々口に、雁一羽と鮭一尾を与えた。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ 山陰の麒麟児・山中幸盛、目次

 

 

 

 

 

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