安藤豊前守良整☆ | げむおた街道をゆく

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北条氏政の家臣に、安藤豊前守良整という能吏がいた。

 

彼は主に出納関係を担当していたが、

ある日、伊豆の漁村へ書状を送った。
同じ浦の漁村が、

課役逃れのために虚偽の百姓逃散を申し立てていたことが判明し、
その処分を浦々に告知する内容だった。

 

良整は、書状の中でこんな感慨を書き綴っていた。

「もし、夜逃げした者が村に戻ってきたら、

二度と欠落など考えぬよう言い聞かせよ。
当世、どこへ行ったとて、人の主になどなれぬ世間になってしまったのだ。
その侍といっても、やがては草鞋取りとなり、

裸足で使い走りさせられる時代がくるだろう。
思慮のない行動はよくない。
やはり、百姓として精一杯働くことが賢明なのではないか。」

書かれたのは天正元年、天下統一のなる18年ほども前のことだった。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

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→ 小田原評定・北条氏政、目次

 

 

 

 

 

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