氏政の歌、帝も唸らせる☆ | げむおた街道をゆく

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北条氏政の下に、都より勅旨が参られた時の事。
氏政は小よろぎの磯という所で、月見の宴を催した。

ここで歌合せが行われたのだが、氏政は最初の句として、

『秋もなかば 我身もなかば こよろぎの いそがぬ年の いかでたつらん』

氏政はこの時三十歳。

六十を一期として、「我が身も半ばとなった。」と詠んだのである。

この見事な歌に勅旨は感じ入り、

「今夜は、この上の詠歌はいらないでしょう。」

と、
その夜は、この一首のみの宴となった。

やがて勅旨が京に帰ると、その歌は勅旨の口から叡聞に達し、

叡感の余り御薫物五香を氏政に下された、ということである。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

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→ 小田原評定・北条氏政、目次

 

 

 

 

 

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