まず何を習わせるべきか☆ | げむおた街道をゆく

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北条氏綱の嫡男、後の氏康がまだ元服前の出来事。

 

氏康が習い初めの年齢を迎え、

氏綱は家臣一同にまず何を習わせるべきか問うた。

 

これに、家老・松田左馬助が進み出、

「算術がよろしいでしょう。」

と答えた。

若い家臣達、一様に嘲るような笑みを浮かべた。
少年期の氏康、

鉄砲の逸話もあるように臆病者と侮られていた節がある。
武勇第一の若侍にすれば、確かに算術あたりがお似合い、

と思ったのだろう。

が、氏綱は怒り、彼らを大喝した。
「心得違いをするな!
大将というものは、兵を動かすにも兵糧を見積もるにも、

算用算術がなくてはならん。
老臣の左馬助はそれをよく知っているから、

ああ申したのだ。
若輩がそれを笑うとは何事か。」

 

そう言って、氏綱はまず氏康に算術を学ばせた。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。  

 

 

 

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→ 相模の獅子・北条氏康、目次

 

 

 

 

 

ごきげんよう!