手足を揉む☆ | げむおた街道をゆく

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竹中半兵衛は、普段から着座している時も、足や足の指を揉み動かし、

寒い時には懐に手を入れ、甚だしく寒い時は手を揉むなどしていた。

これは秀吉の前に伺候している時も同じで、
足を動かし、左右片方づつ休めていた。

ある人がこの事について尋ねた時、半兵衛はこう答えた。
「主君の前で、自分の逸楽のために手足を自由にする、

というのは甚だ無礼であります。
しかし御用のためを思って、手足四肢が痺れないようにしようと考えるのは、

忠の致すところです。

大丈夫たるべき人は普段から武義を心に忘れてはいけません。

他人の作法と多少違える所があってもかまいませんが、

武士道の事において汚れた名が有るのは、

武士の本意ではありません。
今ここで事があった時、

足が痺れた、手が凍えたなどという言い分が立つでしょうか?」

故に半兵衛は普段から手足を揉み、刀を側から離さず、

旅宿我宿の区別なく、聊かも油断しなかったという。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。  

 

 

 

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