思慮の深さ☆ | げむおた街道をゆく

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明軍との戦いの際、

ほかの部隊よりも出足の遅かった小早川隆景は、

戦後に大谷吉継からその理由を尋ねられた。

 

隆景曰く、
「本当なら自分もすぐに攻めかかりたい気持ちであったが、

敵がこちらの攻撃に備えている所を攻めても 
優位は得られぬであろうし、急いで隊列を乱せば甚大な被害を出しただろう。

逆に少し間を置けば、敵は油断し、

また隊列を整えて進軍する事で相手に心理的な圧力を加えられると考えた。」

と返答した。

 

これを聞いた吉継から、
「その思慮深さが勝利をもたらしたのでしょう。」

と称賛されたが、

「いやいや、秀吉公に天のご加護があり、目に見えない力が働いたのだ。」
と謙遜したという。 

 

小早川隆景のどこまでもそつのないお話し。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ 仁将・小早川隆景、目次

 

 

 

 

 

ごきげんよう!