戦というのは何が起こるか分からぬもの☆ | げむおた街道をゆく

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豊臣秀吉による文禄の役に際して、朝鮮に渡った小早川隆景らが、

朝鮮の首都である漢城を攻めた時の逸話である。

 

軍議において、作戦を立案した石田三成が、

自信満々に、
「小早川殿、この作戦に非の打ち所がありますかな?」

と尋ねると、隆景は、
「申し分ない。」
と返答した。

 

しかし、三成から、
「秀吉公の命を受け、

戦略を合議で決める為に渡海されたのですから、意見を伺いたい。」

と言われた為、

「このままでも勝利は間違いないが、

戦というのは何が起こるか分からぬものなので、
負けた時の事も考えておいてはどうか。」
と述べた。

 

この的確な助言を聞き、無礼を謝して作戦を練り直した三成が、
「漢城の近辺に城を築いて万一に備える。」

という案を示すと隆景はただ一言、

「よし。」

と告げた。

 

後にこの城は、退却を余儀なくされた際に、

一時逃げ込む場としておおいに役立ったという。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ 仁将・小早川隆景、目次

 

 

 

 

 

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