鮭延秀綱☆ | げむおた街道をゆく

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最上義光は、家臣氏家守棟に命じて、鮭延城を攻める。
長い時間をかけてじっくりと守棟は城を攻めることにした。
 

実はこれには理由があった。
最上勢は鉄砲と弓で武装し城を包囲、兵粮攻めを行う。
これには守城側はなすすべもない。
やがて兵粮もつき、鮭延勢はついにこれまでかと夜中に船で落ち延びていった。
しかし不思議なことに、最上勢は追撃しない。

落ち延びた城主・鮭延秀綱は、あとで意外な話を聞く。
義光は彼の器量を惜しみ、わざと生かして逃げ延びさせた。
秀綱はおそらく大宝寺を頼るだろうが、あれは悪逆非道。
いずれ最上に来るだろう、と。
鮭延秀綱はこの話に感じ入ることがあり、最上家に仕官し、
家中随一の猛将として活躍。
 

後年の長谷堂合戦において、副将として直江兼続に奇襲をかけたのは彼である。
ちなみに義光は降将を処刑した記録が残っていない。
(まあ最上の記録自体が少ないが)。
最上家中に旧敵族が多いのは、こうした理由があるだろう。
また最上家は、義光家督相続当時あまりに貧弱だったため、
積極的に降将を登用する必要性があったともいえる。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ 出羽の驍将・最上義光、目次

 

 

 

 

 

ごきげんよう!