地方に住む大名にとって、京の文化は憧れであったが、
簡単に上洛する事も出来ず、
また京から公家や連歌師が都合良く来てくれる事もそうはなかった。
父に連れられ将軍足利義輝に謁見が適った最上義光は、
京に滞在中に高名の手跡の源氏物語を入手し、これを土産とした。
しかし入手した源氏物語は一部であったために、義光はどうしても続きが気になった。
義光は細川藤孝や山科言継に文を介し、九条稙通を紹介してもらい、
京都北野天満宮に伝わる源氏物語を写本させて貰う事に成功した。
義光、
「稙通先生!源氏物語大変面白いです!
…ところで以下の部分は次の様な解釈で宜しいのでしょうか?
是非是非添削とご指導をよろしくお願いいたします。」
義光は謝礼や金銭的援助を添えて、稙通に源氏物語を学んだという。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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