後藤黒☆ | げむおた街道をゆく

げむおた街道をゆく

信長の野望、司馬遼太郎、大河ドラマが大好きです。なんちゃってガンダムヲタでもあります。どうぞよろしく。

 

政宗の愛馬は、その名を「後藤黒」といった。

名のとおり、美しい黒い毛並みの馬であった。
 

戦のたび、後藤黒は政宗を乗せ、数々の戦場を駆け巡った。
「後藤黒の馬首が向かう所、戦えば必ず勝ち、攻めれば必ず取る。」

と言われた。
後藤黒にまたがる政宗は、伊達軍のシンボルであった。

が、その後藤黒も歳を取った。
大坂の陣では連れて行くことをあきらめ、厩舎に残していった。
主人においていかれ、後藤黒は酷く寂しい様であった。

そしてある日厩舎を抜け出し、城の崖から飛び降り、死んだ。
 

政宗と共に戦場にいけなくなったことを悲しんで死んだのだ。

と、言われた。

政宗は、後藤黒が飛び降りた天守台の麓にその墓を建て、深くその霊を弔ったという。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

こちらもよろしく

→ 独眼竜政宗・異聞、目次

 

 

 

 

 

ごきげんよう!