宗綱が成人の時☆ | げむおた街道をゆく

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慶長18年(1613)、

伊達政宗の五男・宗綱が成人し、烏帽子親として茂庭石見守綱元が選ばれ、

綱元の屋敷で元服式が行われた。

祝いの宴席では能が舞われ、膳には豆ご飯・イワシの塩焼き・芋汁が並んだ。

翌日、仙台城で成実と祝宴の話になった政宗は、
「能は良かったけど、メシがイケてなくてなァ・・・。」

と正直にこぼした。

共感を覚えた成実は後日、綱元に会うと、

「主君に粗末な膳を出すとは非礼ではないか。」
と、素直な感想を告げた。

これを聞いた綱元、即座に政宗のもとへ飛んで行き、主君に詰め寄った。

「あの人取橋の戦の折り、殿は、

『早く世を平和にして豆飯だの、焼きイワシだの、

イモノコ汁だのを腹一杯食いたいのぉ…。』

と言われました。

それゆえに今、この時にそれらを召し上がっていただいたのです。
その志をお忘れになるとは・・・!!」

 「・・・・・・。」
さすがの政宗も、日ごろは温厚な男の熱い涙と叫びに、言葉も無かった。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

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→ 独眼竜政宗・異聞、目次

 

 

 

 

 

ごきげんよう!