大坂の陣の陣触れがあった時、伊達政宗は嘉例であるとして、
仙台より七里出た所で最初の宿所をとった。
ところがその場所に到着した時分、そこに火事が出た。
ここで政宗は日比の山伏の格好をして貝を吹かせ、
「さあ、鬨の声をあげよ!」
と、軍勢に声を上げさせると。
「なんとめでたい事だろうか! 我の行く先、火の手が上がりたる!」
そう言って機嫌よく、次の在所にて宿泊した。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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