1589(天正17)年、
伊達政宗は陸奥国会津を支配する蘆名家との戦いを繰り広げていた。
「名将言行録」によると、
この時、激突する兵士たちを本陣から眺めていた政宗は、
二人の敵将の戦いぶりに目を止め、
「一人は20歳ほどであろう。もう一人は30歳くらいか。」
と、年齢を推測した。
戦いに勝利し、その二人を生け捕りにして年齢を確かめるとその通りだったので、
家臣達は驚いて、
「殿、何ゆえ年齢が判ったのですか?」と尋ねると、
「相手を選ばぬ勇猛な戦いぶりは若さゆえよ。一方、強い相手を避け、
弱いものを選んで戦うという要領の良さは、
壮年にならねば身につかぬからだ。」
と答えたのだった。
以上、敵将の年齢をズバリ当てた政宗の人間観察眼の逸話。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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