久保姫☆ | げむおた街道をゆく

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政宗、実はおばあちゃんッ子だという意外な側面があった。

 

おばあちゃんとは勿論、輝宗の母親であり、岩城重隆の娘。

かつて晴宗が婚礼前に拉致して、

強引に妻にしたという逸話をもつ久保姫である。

 

幼少の頃、眼を失って醜い容貌になってしまった後、

母親の義姫は政宗を疎んじだしたようだが、
容貌も気にせず、自分をとても可愛がってくれた優しいおばあちゃんの久保姫を、
政宗は終生慕っていたようだ。

米沢から岩出山に移封された際、

おばあちゃんの久保姫は根白石という場所に移った。


ここは久保姫の故郷の岩城に似ていたらしく、

政宗に「おばあちゃんはここが気に入ったの。
死んでもぜったいここを動かさないでね。」

と遺言して亡くなり、根白石に葬られた。
 

政宗はおばあちゃんのために、根白石に宝積寺という寺を建てて供養した。

さて、根白石は岩出山からはかなり遠く、

仙台に城を移してもまだ遠い場所だった。


ちょくちょく墓参りもできないなと思った政宗だが、おばあちゃんの遺言もあるから、
墓を移すこともできない。

ということで、なんともう一つ、仙台城下にも寺を建ててしまった。

政宗は、仙台にいる間は朝夕、城から寺の森を目印にして手を合わせていたという。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

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→ 独眼竜政宗・異聞、目次

 

 

 

 

 

ごきげんよう!