京滞在中、鍛えた蹴鞠の腕前を☆ | げむおた街道をゆく

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文禄3年(1594) 11月1日、

高麗の地に上陸した島津忠恒は、先に来ていた父・義弘と対面した。

「父上。忠恒、ただ今参りました。私が来たからには、もうご安心ください。」
「ああ…頼む……」
(うーん、元気が無いな。この地で兄者を亡くしたのが、まだ堪えておるのか……そうだ!)


同月4日、忠恒は義弘を遊覧に誘い、晩も忠恒の陣屋で食事をとるよう勧めた。
「ぜひお越しください。少々、変わった趣向を用意しましたので。」
「変わった趣向じゃと?…おお、これは!」

忠恒の陣屋には、日本のそれと遜色ない立派な蹴鞠の庭が造られており、

その庭で忠恒と近習たちが、京滞在中鍛えた蹴鞠の腕前を、

義弘の前で披露した。
「あっはっはっはっ!見よ見よ、忠恒め、いつの間にこれ程に腕を上げたのじゃ!」
(良かった!お元気になられたようだ…。)

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ 初代薩摩藩主・島津忠恒、目次

 

 

 

 

 

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