文禄元年、朝鮮の役のため、
会津より上洛の途に付いた蒲生氏郷は、途中那須ノ原という場所を通った。
そこはあまりに人気無く、非常に物寂しい場所であった。
ここで氏郷は思いつくままに、一首詠んだ。
『世の中に 我は何をか那須ノ原 なすわざもなく年や経ぬべき』
そう言葉にして、打ち過ぎたという。
氏郷みたいな人でも、
「俺は何も成さずに今まで生きてきてしまった。」
みたいに思うことあったのですね。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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