関東侍☆ | げむおた街道をゆく

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天正19年、九戸政実の乱の際、九戸城包囲の陣中でのこと。

蒲生氏郷の陣では、馬を放つ事・喧嘩・大声・抜け駆け等は法度で堅く禁じられていた。
しかし、このとき蒲生家に仕えていた関東侍どもは、

そんなことも知らない新参者どもであり、
己の勇気の命ずるがまま、抜け駆けして名を上げ、

褒賞に与ってやろうと思ったか、

 

二騎の関東侍が連れ立って、勝手に城の堀際まで進んで行ってしまった。

これを軍奉行や横目の面々が氏郷に報告し、
氏郷は、

「志は勇ましいが、法度で禁じてあること故、その者らを切腹させよ。」

と申しつけた。
二人の関東侍はこれを聞いて津軽勢の小屋に逃げ込んだが、そこまで押し掛けて、

二人に腹を切らせた。

ところが今度は陣中の車丹波守が同じ関東侍と喧嘩を始め、
頭にきた氏郷は、「関東の奴らほど、法度を守らん連中はおらぬな!」
と蒲生家中の関東侍たちに一人残らず暇を出してしまった。

かの車丹波守は、元は佐竹義宣に仕えた高名な勇士であったが、
その後は蒲生郷可から扶持を受けたということだ(陪臣として仕えるならよかったらしい)。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ レオン氏郷・異聞、目次

 

 

 

 

 

 

 

ごきげんよう!