次の天下☆ | げむおた街道をゆく

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ある時、蒲生氏郷は、前田利長・細川忠興・上田主水正・戸田武蔵守らを招き、
雁鍋を振る舞った。
鍋を囲み談笑していたが話が進むうちに、

「秀吉公の次の天下は誰のものか?」

という話題になった。

即座に氏郷が、

「それならその男の親父殿だろうよ。」

と利長を指さした。
 

皆は合点が行かぬようだが、

今上で加賀大納言殿の他にどれほどの人物がいようか。

北陸三州を治め、京までの道筋を阻むものはない。
西国の毛利輝元が上洛を試みようとも、備前に宇喜多秀家が控えているし、

関東の徳川家康が上洛しようとすれば、この飛騨が会津におる。

即座に食らいついて、箱根を超えさせぬ」
と言った。

 

次に主水正が、息子利長がそこにいるにもかかわらず、
「では、利家様が亡くなられた時には誰が天下を取るか。」

と問うと、

氏郷は間をいれず、
「その時は、この氏郷が取り申そう。」

と答えた。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ レオン氏郷・異聞、目次

 

 

 

 

 

 

 

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