朝倉宗滴が日ごろ言っていた事には、大将たる者の仁とは、
第一に身内の者たちの家が、よくよく成り立つように、
不断に心がける事なのだそうだ。
『久しく仕えてくれている者達はもちろん、新参、当参の者であっても、
忠義あって死んだ場合は、その子が幼少であってもこれを取り立て、
一人前にしなければならない。
実子が無い場合でも、「親が生きている時に養子をもらいました。」と言う態にして、
その者の家が絶たない様にするべきである。
このようにすれば子の無い者でも安心して働け、
また大将の恩恵に深く思い入るようになるのである。』
宗滴の軍は安心して働ける職場であったからこそ、強かったのだ。
そんな、なにやら今にも通じる、「大将の仁」のお話。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
こちらもよろしく

ごきげんよう!