真田幸隆への手紙☆ | げむおた街道をゆく

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村上義清との戦いで所領を失った真田幸隆は、

箕輪城主の長野業正を頼り暫く滞在してた。

 

山本勘助の紹介により武田信玄の元へ仕えることになった幸隆は一計を案じる。
彼は病を患ったと言って出仕を止めた。
これを聞いた業正は使者を遣わし、さらに馬までも与えた。
幸隆は驚いたがいつも通りに使者をもてなし、その夜の内に箕輪から出ていった。

 

下仁田にさしかかったころ、続いて来る馬の背には家具が積まれ、

その後には妻や家僕がやってくる。
これはと不審に思い聞いてみたところ、幸隆の出立後に業正の老臣がやってきて、

これを我らの追い及ばない所で幸隆殿に渡されよと、一通の手紙を手渡した。

 

手紙を開けてみるとこう書かれていた。
「甲斐に武田信玄あり、まだ若いがまたとない弓取りである。

しかし、箕輪にこの業正がいる限りは、

碓氷川を越えて馬に草飼わせようと思ってもらっては困るぞ。」

 

幸隆はこれを読んで恥ずかしく思い、

こんなことなら腹を割って話し合うべきだったと幸隆は立ちすくんだ。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

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→ 上州の黄斑・長野業正、目次

 
 

 

 

 

 

ごきげんよう!