鷹場にて☆ | げむおた街道をゆく

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上杉謙信がある時、越後に亡命した村上義清を伴い、広野で鷹狩りをしていた折の事。
 

義清は広々とした鷹場に感心し、
「こう言う場所をみると、ここに軍勢を召し連れ、備を立てさせ、

演習をしているところなど、
見たくなるものですなあ。」

これを聞いた謙信。

「え?そうなんだ?じゃあお見せいたそう。」

「えっ?」

ブォォ~!
義清が驚く暇もなく、謙信の合図でほら貝が一声鳴り響く、
するとたちまち、4,50騎ほどの、重装に身を包んだ鎧武者が馬埃をたて駆け集まり、
その鷹場において、たちどころに陣を布いた!

驚愕している義清に、謙信、

「いつ何時でも貝の音で、順次集まるように命令してあってな、

とりあえず二隊ほど呼んでみた。まあこれを見物してくれ。」

これに義清は、
「その陣列の正しき事、天下にも稀なるべし。」

と大いに感嘆したと言うことである。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

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→ 越後の龍・上杉謙信、目次

 

 

 

 

 

 

 

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