千曲川伝説☆ | げむおた街道をゆく

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武田信玄が、まだ晴信と名乗っていたころのこと。
彼は海ノ口城を攻めていたが、和議ということとなり、

晴信はその使者として、側に仕えていた千曲姫という女性を送り出した。

だがこのとき、海ノ口城の前面にある湖は、その前より降り続いた雨により大変増水しており、
千曲姫が使いを果たした帰り、船が転覆、姫はそのまま行方不明となった。

やがて講和がなり、武田軍は帰国の途に着いた。
するとその帰路の途中、晴信の目の前に突然、千曲姫が現れた。

「これは本当の講和ではありません、用心なさいませ…!」

そう言うと、姫はたちまち姿を消してしまった。

このことがあったので、晴信は海ノ口城の情勢を注意しながら進み、
やがて怪しい動きが見えるとその裏をかき、見事に大勝利を得た。
帰国した晴信は千曲姫の墓を建て、厚く弔ったという。
 

そして海ノ口の近くを流れる川を、姫の功績をたたえて「千曲川」と名付けた。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

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